ルイ・ヴィトンが、新作時計“タンブール タイコ ギャラクティック”を発売する。宇宙飛行士が探検する月世界と、青い地球の文字盤装飾が目を引く同作は、芸術的技巧とを組み合わせた、カテドラルゴングとオートマタ搭載のミニッツ・リピーターモデルとなる。

■Ref.W9TI12。18KWG(46.7mm径)。30m防水。自社製手巻き(Cal.LFT AU14.02)
LOUIS VUITTON(ルイ·ヴィトン)
タンブール タイコ ギャラクティック
カテドラルゴングのチャイムが何時何分かを音で知らせるミニッツ・リピータームーブメントを搭載した複雑機構モデル。美しい文字盤は、エングレービングとエナメル加工だけで製作に300時間以上の作業を費やしたという。職人の手仕事によって銀河系の1シーンが立体的に表現されており、宇宙船から出た宇宙飛行士が、月面探査に向かう場面が描かれている。同メゾンのロゴが入ったサフランカラーの旗を持つ宇宙飛行士のほか、5時位置に衛星、12時位置に太陽と、2時位置に青い惑星、地球が配置されている。
【画像】月世界を描いた文字盤が美しい、新作“タンブール タイコ ギャラクティック”を別アングルで見る
新作の見どころは、美しい要素で構成された文字盤が見せる七つのアニメーションだ。ミニッツリピーターが音を奏でて時を告げると同時に、今まさに月面に旗を立てようとする宇宙飛行士と衛星のアンテナ、ソーラーパネル、スラスター、揺れ動く流星、回転する太陽が滑らかな動作で躍動する。
銀河系のシーンは、グラン·フーエナメルやパイヨンエナメル、ミニアチュールエナメル、彫金、エングレービングといった、緻密な装飾技術を多数施して表現された。
星と旗には手作業でエングレービングされ、立体的な造形の宇宙飛行士と衛星は、マスター・エングレーバーがボリューム感をもたせるために、手作業で特別に彫刻を施している。
宇宙の無重力感や、シーンに奥行きをもたらすために、文字盤にはグラデーションをもたせた色彩をあしらい、さまざまな惑星を非対称に配置するなど、工夫が凝らされている。
オレンジ、グリーン、ホワイト、ブルーのカラーで構成されている地球は、7色ものエナメル塗料を何層も塗り重ねて絵付けされている。細部にいたる描写や鮮やかな色合いに対比するように、ぼかしを入れた雲を描き、リアルな情景を生み出した。
壮大なドラマを描く文字盤を収めるのは、チタニウムとホワイトゴールド製のケースだ。ポリッシュ仕上げとサンドブラスト加工が施されており、中をくり抜くことで軽量化した、一体型ラグが特徴となっている。
リューズは12時位置に配され、同モデルの独自の外観に貢献している。リューズと一体化されるように設計された、エンボス加工を施したラバーストラップが付属。ベゼルにはレリーフ状にあしらわれたブランドロゴが艶やかに配置されている。ミニッツリピーターを動かすスライドピースには、ブルーサファイアと2個のトパーズがグラデーション状にセットされている。
この高度なコンプリケーションウオッチの機構は、同モデルのためにジュネーヴの自社工房“ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン”で特別に設計・開発した、手巻きムーヴメント“Cal.LFT AU14.02”により実現している。約100時間のパワーリザーブを誇り、459個もの部品からなるムーヴメントの組み立てには、220時間を要している。なお、このシースルーバックから、複雑な機構とその機能美を堪能できる。
【画像】“ルイ·ヴィトン”新作“タンブール タイコ ギャラクティック”の別アングルも見る
【問い合わせ先】
詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトまで
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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