Audoin Watches(オードイン・ウォッチズ)は、ドイツ北東部の首都ベルリンを拠点とする日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドだ。

デザイナーのフロリアン・オードインによって創設された新鋭で、時計は最初のスケッチから最後の1本のネジに至るまで、彼がすべてデザインとディレクションを手がけ、ドイツ国内で設計され、手作業で組み立てられている。
“水平に並んだ二つの文字盤を持つ、ヴィンテージ風のオートモーティブ・ウォッチが欲しい”
オードインは、創業者であるフロリアンの素朴な願いから誕生した。理想の時計を見つけることができなかった彼は、自身で時計を作ることを決意したのである。

時計のスケッチからスタートしたフロリアンは、ケースを製作するためには3Dソフトウェアと設計技術を習得する必要があることに早い段階で気づいたそうだ。
スケッチに没頭する一方で、フロイアンは自宅で古い時計を分解・再組立することで時計の組立技術も独学で習得。ケースの3Dデータが完成すると、サイズに満足するまで3Dプリンターでケースのプロトタイプを作成し続けた。
風防、ムーヴメント、チューブ付きリューズ、ガスケットなど、パーツの寸法を正確に導き出すために数カ月を費やし、ステンレススチールケースの試作品も複数回にわたって製作が行われた。
最終的に1年半以上の学習、失敗、テスト、改良を経て、ファーストコレクション“オードイン・デュアルタイム 1stシリーズ”が完成したのである。
【画像】型違いで2モデル、個性が際立つ“オードイン・ウォッチズ”の時計を見比べる
Audoin Watches(オードイン・ウォッチズ)
オードイン・デュアルタイム 1stシリーズ
クラシックなスピードメーターの荒々しい美しさと現代的な耐久性を融合させたオードインのファーストコレクション。独立した二つのサブダイアルにより、二つのタイムゾーンを容易に把握できるのが特徴だ。
ケースは316Lステンレススチール製で、サイズは幅59mm、縦45mm、厚さ10mm。サファイアクリスタル風防を採用し、シチズン・ミヨタ製のクォーツムーヴメント(GL12および2025)を搭載。2気圧防水を備える。
2026年2月現在、オードイン公式サイトでは完売しており、販売価格は399ユーロ(日本円で約7万4000円)。後継機の“デュアルタイム 2ndシリーズ”は、2026年後半にリリース予定となっており、同ブランドによれば、1stシリーズよりも薄く、よりコンパクトな設計になるそうだ。
Audoin Watches(オードイン・ウォッチズ)
オードイン・オートマティック 1stシリーズ
次に紹介するのは新作、オードイン・オートマティック 1stシリーズ。1930年代に流行した、ストリームライン・モダン(流線型)デザインから着想を得たモデルである。
ストリームライン・モダン(流線型)デザインはアール・デコ建築およびデザインにおける国際的様式のひとつで、空力的な形状によって“形態は機能に従う”という思想を体現している。
このモデルのミニマルなデザインは、機械構造とデザインへの情熱から生まれたもので、精密なエンジニアリングと、時代を超えて通用する自動車由来のデザインを融合させている。
ケースは316Lステンレススチール製で、サイズは42mm、厚さ10mm。サファイアクリスタル風防、スクリューダウンクラウンが装備されている。ムーヴメントはミヨタの自動巻きキャリバー9015を搭載。ベルリンでハンドメイドされ、販売価格は648ユーロ(日本円で約12万円)だ。
【画像】流線形ケースが存在感抜群、“オードイン・ウォッチズ”の時計を別アングルで見る
》Audoin Watches(オーディン・ウォッチズ)
公式サイト
https://audoinwatches.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
【そのほかのニュースもチェック!】
■価格破壊”グレード5”チタンウオッチ【鏡面仕上げのカラーチタンなど5種】国産ブランド、The Nishiogi(ザ・ニシオギ)新作コレクション
■日本新上陸ブランド“手巻き”クロノグラフ2種【名機“レマニア2310”再構築】“ジャン マルク フュルーリー”に注目
■ISO 6425規格に準拠【国産“200m潜水用防水”ダイバーズウオッチ】オリエントスター75周年記念モデル、自社製ムーヴメント“F6N47”搭載