アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
ロレックス
デイトジャスト Ref.1601/4
今回紹介するのは、1967年頃に製造されたロレックスのデイトジャストだ。
オイスターケース、パーペチュアル機構、デイトジャスト機構というロレックスの三大発明を搭載し、長年にわたり支持され続けてきた同モデル。平凡すぎるという声もあるが、安定した性能とトータルバランスに優れた設計により、アンティークウオッチの世界でも高い評価を得ているコレクションである。
加えて、豊富なデザインバリエーションや経年による文字盤の変化など、個性的な個体が数多く存在する点も大きな魅力のひとつだ。
本個体は、もともとブラックミラーダイアル(艶のある黒文字盤)であったと考えられるが、紫外線や湿気、そして長い年月を経て、文字盤表面の塗料が荒れ、独特な風合いを持つブラウンカラーへと変化している。さらに、文字盤全体が均一に変色しているわけではなく、まるで鉄器の表面に生じた赤サビを思わせるような質感が印象的だ。

【写真の時計】ロレックス デイトジャスト。Ref.1601/4。SS(36mm径)。自動巻き(Cal.1570)。1967年製。159万5000円。取り扱い店/BEST VINTAGE
【画像:ブレスレットやムーヴメントの状態を確認する(全6枚)】
このような文字盤は、時を重ねたアンティークらしい表情が評価され、マニアの間では珍重されている。場合によっては、オリジナルの風合いを保った個体以上の価格で取引されることもある。
もちろん、これを”ただ劣化した小汚い時計”と捉える人も少なからずいるだろう。しかし、この色合いや質感には、本個体が過ごしてきた環境や時間、そして歴史が色濃く刻まれており、同じものが二つと存在しない特別な魅力がある。ただし、変色した文字盤であれば何でも評価されるわけではなく、均一かつ美しい風合いへと変化したものが高く評価される点は押さえておきたい。
外装に目を向けると、ロレックスが誇るステンレススチール製オイスターケースに、ジュビリーブレスレット、ホワイトゴールド製のフルーテッドベゼルを組み合わせた王道のデザインが特徴的だ。長年の使用による小キズや打痕が見られるほか、風防はサイクロップレンズのないドーム型風防に交換されているため、コンディションやオリジナル性を重視する人は事前に確認しておきたいポイントである。
ムーヴメントには、ロレックス自慢の自動巻きCal.1570を搭載。携帯精度や巻き上げ効率に優れ、耐久性も非常に高いことから、同年代のデイトジャストやサブマリーナーなど多くのモデルに採用され、ロレックスを支えてきた信頼性の高い名機として知られている。
人の手によって作られた工業製品でありながら、どこか温かみを感じさせる独特の風合いが魅力的な1本。ロレックスに限らず、自分好みの表情へと変化したエイジングダイアルの時計を探してみるのも、アンティークウオッチの楽しみ方のひとつだろう。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎BEST VINTAGE
