最新入荷情報

【イギリス陸軍で使用されたミリタリーウオッチ】シリーズ最大径も魅力的なW.W.W.の一本柱

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


シーマ
イギリス陸軍 W.W.W.

シーマは1862年にスイスのジュウ渓谷ル・ロックルで、時計商ジョセフ-シュワオプが設立したタバンの別名ブランドだ。かつては自社でムーヴメントの製造が行えるほどの技術力をもったメーカーであり、別名でもあるタバン名のムーヴメントは“Lisica SA”と呼ばれ、ジャガー・ルクルトの初期のレベルソにも採用されるほどであった。
しかし、1966年に、シーマ(タバン)はすべての生産を終了し、ブランド名の使用権を売却してしまっている。今回紹介するモデルは、シーマが全盛期であった40年代に製造されたものだ。シーマ W.W.W. 通称“ダーティダース”とも呼ばれる、イギリス陸軍が第2次世界大戦末期にスイスの時計メーカー12社に大量発注した軍用時計のうちのひとつだ。

【商品情報】シーマ。W.W.W.。SS(38mm径)。手巻き(Cal.234)。1940年代。参考商品。取り扱い店/プライベートアイズ

 

【画像:このモデルの別アングルを見る】

ケースはステンレススチールが採用されており、IWCやジャガー・ルクルト、ロンジンやオメガなどにも製造したW.W.W.シリーズの中でも最も大きい38mmサイズのジャンボウオータープルーフモデルだ。ダストカバーを備えるスクリューバック式の防水ケースは堅牢な作りで、裏ブタに大きく刻印された管理ナンバーが特徴的。文字盤のロゴやブロードアローはすべてギルト製法によって作られたブラックギルトダイアルだ。視認性に優れたアラビアインデックスと夜光が塗られた太い針はミリタリーウオッチならではの雰囲気を感じさせる。ムーヴメントには曲線美やゴールドシャトンなど仕上げが素晴らしい自社製のCal.234を搭載するなど、クオリティとコストパフォーマンスに優れたミリタリーウオッチだ。

当時の時計としては大型である38mmのケースは、今日においても違和感なく使用できるため、普段使いのアンティークウオッチとしてもおすすめ。また、通常の腕時計とは異なり、ベルトの取り付け部分がはめ殺しになっているため、ベルトを交換する際には取り付けが可能なものであるか要チェックだ。しかし、NATOベルトなど引き通し式のベルトであれば気軽に交換が可能であるため、ベルトでコーディネイトを楽しみたいという人にとってはうってつけの1本だろう。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎プライベートアイズ

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