スイスの時計メーカー“ブライトリング”から、“ナビタイマーコスモノート”の新作、“ナビタイマーB02クロノグラフ41コスモノートスコット・カーペンターセンテナリー”がリリースされた。
同モデルは、米国の宇宙飛行士のパイオニアであるスコット・カーペンターの生誕100周年を祝して製作された、世界限定数50本のリミテッドエディションだ。
■Ref.LB0240211C1P1。Pt（41mm径）。3気圧防水。世界限定50本。手巻き（自社製Cal.ブライトリングB02）。638万円
BREITLING（ブライトリング）
ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノート スコット・カーペンター センテナリー
1962年5月24日、カーペンターはNASAのマーキュリー・アトラス7号ミッションにて地球を3周し、宇宙飛行を達成した2人目のアメリカ人となった。その時に腕に着けていたのが、特別仕様のブライトリング製“ナビタイマー”だ。
宇宙から見た地球を表現したという鮮やかな青い文字盤が印象的な新作モデルは、偉業を達成したカーペンターを讃える、オリジナルモデルへのオマージュとなっている。
【画像】世界限定50本、復刻モデル“ナビタイマーコスモノート”を別アングルで見る
カーペンターはマーキュリー・アトラス7号ミッションの準備段階で、ブライトリングに手紙を送り、“ナビタイマー”のいくつかの仕様の変更を依頼していた。当時、同ブランドの“ナビタイマー”コレクションは、特徴的な回転計算尺を持つ、プロユースのパイロットクロノグラフだったが、宇宙で装着するには不十分だったのだ。
そのため、カーペンターのオリジナルモデル“ナビタイマーコスモノート”は、同ブランドが依頼に応えて宇宙専用に特別に製作した、世界にひとつだけの特別仕様となった。
特徴的なのが、一般的な12時間表示ではなく、24時間表示の文字盤だ。宇宙での地球を周回する軌道上では、90分ごとに日の出と日没がある。そのため、時間感覚を保つために特別な24時間表示が採用されたのだ。
“ナビタイマーコスモノート”オリジナルモデル
地球に帰還した際に、カーペンターは大西洋上で救命ボートで3時間を過ごしたとされ、オリジナルの“コスモノート”はその間に海水に浸り、後に文字盤は腐食した。その後、“ブライトリング”はカーペンターに替わりの時計を提供し、返却されたオリジナルモデルはブランドのアーカイブに保管されている。
この歴史的な偉業に敬意を表した新作記念モデルは、オリジナルモデルに忠実に24時間表示となっている。濃密な深いブルーの文字盤に配した、コントラストの効いたシャープなホワイトの回転計算尺は、地球を覆った渦巻く雲を想起させる。
文字盤の12時位置には、1952年以来、世界最大のパイロットクラブであるAOPA（アメリカ航空協会）の公式ウォッチであることを象徴するウィングロゴを配置。文字盤には、スモールセコンド、クロノグラフの分積算計と時間積算計のインダイヤル、6時位置のインダイヤル内にデイト表示を備える。クロノグラフ秒針は鮮やかな赤を採用し、視認性を確保している。
ケースはプラチナ製。当時と同じポンプ型プッシュボタンを備えており、クラシックな印象を醸し出す。ベルトは、文字盤と同じくブルーカラーのアリゲーターレザーにホワイトゴールド製フォールディングバックルを合わせて、統一感あるデザインに仕上げている。
ムーヴメントは、COSC（スイスクロノメーター）認定の手巻きクロノグラフ“ブライトリングCal.B022”を搭載。無重力空間のような自動巻き時計が機能しにくい環境でも力強く作動し、オリジナルモデルが旅した空間へ思いを馳せるのにふさわしい仕様となっている。
ムーヴメントのブリッジには、“Carpenter”、“Aurora 7”、“3 orbits around the Earth”、“Mercury 7”など、カーペンターの功績を称える特別な刻印が施されており、ケースバックには、“First Swiss wristwatch in space”、“One of 50”、“Scott Carpenter Centenary 1925-2025”の文字が刻まれている。ムーヴメントの装飾や動作は、シースルーバックから鑑賞することが可能だ。
なお、腕時計は“First Swiss wristwatch in space. May 24th, 1962.”と刻まれた木製ボックスに収められ、カーペンターのマーキュリー7号ネームバッジを再現したレプリカも付属しており、特別なタイムピースであることを証明している。
【画像】宇宙仕様の24時間表示、“ナビタイマーコスモノート”を別アングルから見る
【問い合わせ先】
ブライトリング・ジャパン
TEL.0120-105-707
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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