ルイ・ヴィトンは、新たに“エスカル・オートゥール・デュ・モンド”を始動。第1作として、同メゾン初となるポケットウオッチコレクションを発表した。
これまで、ルイ・ヴィトンのポケットウオッチはスペシャルオーダーによってのみ提供されてきたが、メゾンは今回、初となるポケットウォッチのコレクションを発表。そのデビューを飾るのが、この“エスカル・アン・アマゾニ”だ。瑞々しく生い茂る草木と野生動物たちの楽園であるアマゾンの風景が、芸術的な手仕事と、オートマタとミニッツリピーター機構によって表現されている。

■18KWG(50mm径)。30m防水。自社製手巻き(Cal.LFT AU14.03)。ユニークピース。1021万9000円
LOUIS VUITTON(ルイ·ヴィトン)
エスカル・アン・アマゾニ
唯一無二の自然の美しさを誇る南米地域から着想を得たという新作の文字盤には、同メゾンのメティエダール(芸術的な手仕事)による、緻密な職人技がふんだんに盛り込まれている。
青々と豊かに生い茂るアマゾンの風景はエナメル装飾によって手作業で描かれ、長さ1㎝にも満たないヘビのほかカヌー、トランクなどの緻密なミニチュアールは、ハンドエングレービングにより製作され、艶やかなエナメル装飾で彩られている。
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アマゾンに生きる動植物の物語を紡ぐのがオートマタ機構とミニッツリピーター機構だ。12時位置には、回転する立体的なゴールドカラーの羅針盤が配されている。6時位置には、ルイ·ヴィトンのトランクがあしらわれており、同メゾンに受け継がれてきたトランク製造のヘリテージを表している。カヌーが植物の間をすべり抜けるにつれ、トランクはゆっくりと開閉し、好奇心旺盛な野生動物たちは、頭や翼を傾けたり尾を揺らしたりと愛嬌のある表情を見せる。
さらに同作には二つのエナメル技法が用いられている。
アマゾンの壮観な風景はミニアチュールエナメルが用いられ、グリーン、ブルー、ブラウン、ホワイトといったさまざまな色調の31種の色が選ばれ、半透明、不透明、オパールのような虹色を放つ3種のエナメルを用いて彩色し、焼成を約30回繰り返している。
文字盤全体にはパイヨンエナメルを施しており、フラワーモチーフの間や各ミニアチュールのパーツの上に細い金箔片があしらわれた。
ケースは、自社で有するアトリエ“ラ・ファブリク・デ・ボワティエ”で製造。文字盤の周りには、60個のバゲットカットの宝石(エメラルド、ツァボライト、トルマリン、イエローサファイア)がグラデーション状にセッティングされている。
自社製ムーヴメント“Cal.LFT AU14.03”には、オートマタのモジュール機構のほか、1時間単位、15分単位、1分単位で音を奏でるミニッツリピーター機構、さらに、長時間ポケットの中に入れるポケットウオッチの精度を向上させるために開発された歴史を持つ、トゥールビヨン機構も搭載されている。
ポケットウオッチの歴史のオマージュとして、青焼きされた針(時針、分針)がケースバック上に配置されている点も特徴的だ。
ムーヴメントの組み立ては、すべてひとりの時計職人が手作業で行い、インナーアングルを施した面取り加工、ブリッジなどにはエングレービング、ブリッジが見えるムーヴメント上部にはコート・ド・ジュネーブ装飾、多くのパーツに鏡面仕上げを施すなど、ディテールにいたるまで入念な仕上げを行っている。
ルビーをセッティングするプロングには初めてイエローゴールドを使用。トゥールビヨンをつなぐホイールはソリッドゴールド製となっている。
なおポケットウオッチ用18Kホワイトゴールド製のチェーンに加え、グリーンレザーで作られたドクタースタイルのバッグとトランクが付属する。
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【問い合わせ先】
詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトまで
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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