フランスの名門時計ブランド“LIP（リップ）”は、新コレクション“ムーブメント・ド・マニュファクチュール”を発表した。
“リップ”が3年におよぶ開発期間をかけて量産化に成功した、自社製自動巻きムーヴメント“Cal.R26”を搭載するコレクションであり、今回の“Nautic 666”は、3部作のファーストモデルとなる。
■Ref.676053。SS（39mm径）。200m防水。自動巻き（Cal.R26）。19万2500円
LIP（リップ）
Nautic 666
新作として登場した“Nautic 666”は、1960年代末に発表したダイバーズウオッチ“Nautic 666”の復刻モデルだ。
オリジナルモデルは60年代当時としては非常に高い防水仕様である“最大防水深度200m＝666フィート”を備え、文字盤にこの防水性能を表記されていたことから、“Devil Diver（悪魔の潜水時計）”の異名をもち、北米市場で話題となった伝説的タイムピースだ。
搭載している“Cal.R26”は、ブザンソンにあるエンジニア学校SupMicroTechと共同で開発されたリップのマニュファクチュールムーヴメントだ。
フランス国内で設計から組み立て・調整を行い、製造の70%以上をフランス国内で実現しており、革新的な技術を数々生み出してきたリップの伝統と革新の精神を象徴するムーヴメントとなっている。
【画像】全5種、新作モデル“Nautic 666”のデザインを見比べる
ステンレススチール製のケースはダイバーズウオッチとしては小振りな39mm径で、アルミをインサートした120クリックの逆回転防止ベゼルを搭載。スキンダイバー仕様の直線的で薄型のフォルム、ヘアライン仕上げをベースにした実用機らしい仕立てがマニア心をくすぐる。
サンレイ仕上げの文字盤には、アプライド仕様のインデックスと太めの針（三針）を配置。60年代から70年代の流行を感じさせる、アイコニックなデザインに加え、経年変化したトリチウム夜光を思わせるベージュのスーパールミノバを塗布したことで、ヴィンテージテイストが強調。もちろん、視認性もしっかりと確保されている。
ムーヴメントは、最大約42時間のパワーリザーブ、日差＋10秒～－5秒以内の高い精度を備え、日付表示とハック機能を搭載した自社製のCal.R26を搭載。
受けやブリッジなどパーツには環境基準を満たす次世代の真鍮素材を採用しており、酸化を防ぐガルバニック処理に加えて、部品ごとにサンドブラストやレーザー装飾が施されている。
特徴的なのは、“LIP”ロゴがローターと地板にあしらわれた仕掛けだ。ローターが回転すると、二つのパーツに刻まれた“LIP”の文字が重なり、ブランドロゴが浮かび上がる視覚的な演出がなされており、シースルーバックからこれらの装飾を鑑賞できる。
新作“Nautic 666”は、ブラック、ブルー、グレーの3色展開となる。ブラックモデルにはブラックのラバーベルトが付属するほか、ブルーモデルとベージュモデルはステンレススチールブレスレットとラバーベルトから選択が可能。
価格はラバーベルト仕様が18万7000円、ステンレススチールブレスレット仕様が19万2500円となっている。
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【問い合わせ先】
ビヨンクール
TEL.03-6804-5201
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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