ドイツの独立系時計ブランド“LÖBNER(レブナー)”が日本に初上陸を果たした。
“レブナー”は、1862年にフランツ・ルートヴィヒ・ロブナーにより、ドイツの首都ベルリンに計測機器メーカーとして設立された老舗ブランドだ。81年には1/100秒、92年には1/1000秒の測定が可能なストップウオッチを開発・製造しており、数多くの特許を取得し、優れた技術力を誇った。
20世紀にはオリンピック大会で公式タイムキーパーをはじめ、数々の競技やモータースポーツで、ストップウオッチやタイムレコーダーが採用されていたが、第二次世界大戦開戦とともに軍需要行への転換を迫られ、終戦とともにその歴史の幕を下ろした。
そして2023 年、“レブナー”はブランド休眠から79 年の年月を経て復活。二つの腕時計コレクションを展開している。

■Ref.L62232。SS(42.5mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.LÖBNER6223/La Joux-Perret L112ベース)。275万円
LÖBNER(レブナー)
スティールレーサー ブルー
ブランド復活とともに登場したコレクションのひとつ。目を引くのが、独自の分散型時間表示クロノグラフだ。計時機能に重点が置かれた、独特の分散型の時間表示となっており、同ブランドのレガシーを存分に感じられる設計と言える。
デザインのもととなったのh、1920 年代にレブナーで製造していたスポーツタイミングストップウオッチだ。同コレクションのために開発された独自のクロノグラフムーヴメントを搭載しており、アシンメトリックなレイアウトが特徴的だ。

デザインソースとなった、1920 年代のレブナー製スポーツタイミングストップウォッチ”LÖBNER Tertienzähler“
特許取得済みのリューズプロテクションSledgeを備え、DIN(ドイツ工業規格)8310に準拠した10気圧防水を確保している。
ステンレススチールケースは42.5mm。文字盤の10時位置に特徴的な時、分、秒のサブダイヤルを配置し、中央にクロノグラフ秒針、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計を配し、タキメーターベゼルはエングレービングによって表示が刻まれている。
ムーヴメントは、分散型時刻表示用“LÖBNER”モジュールと“LÖBNER”のロゴが入ったタングステンローターを搭載した、スイス製コラムホイール式自動巻きクロノグラフ“Cal.LÖBNER6223(La Joux-Perret L112ベース)”を採用。約60時間のパワーリザーブ、毎時2万8800振動、ISO1413に準拠した耐衝撃性を備えており、シースルーバックでメカニカルな造形と動作を鑑賞することも可能だ。
同コレクションのバリエーションは“ブルー”のほか、“ブラック”、“アイス”、“スピードアロー”、“ロケットマン”となる。
【画像】全9モデル、日本初上陸ブランド“レブナー”の時計をすべて見る
もう一つのコレクション“SLEDGE(スレッジ)”は、精密機器である計時システムのために考案された、歴史的なスライド式の“Sledge”リューズプロテクター(特許取得済み)を備える。
衝撃を受けた際にも誤って時間が変更されることを防ぎ、リューズにかかる物理的な負荷から保護することができる。
なおこの二つのコレクションは、2025年7月4日から8月31日まで実施される、株式会社大沢商会直営店、フォーチュンタイム表参道店にて実機を見ることができる。日本初上陸の同ブランドに関心を持った方は、足を運んでみてほしい。
【画像】ブランド復活を象徴する“レブナー”の2コレクション、“スレッジ“コレクションも見る
【問い合わせ先】
大沢商会 時計部
TEL.03-3527-2682
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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