スイスの独立系時計ブランド“Milus(ミルス)”のフラッグシップコレクション“Snow Star(スノースター)”から、五つの新作モデルがリリースされた。
1919年に創業された、スイスの独立系時計ブランド“ミルス”。長い歴史の中で、クラシカルな時計とコンテンポラリーな時計との間で揺れ動き、スイスの時計製造の伝統と専門技術を融合させながら、手に届く価格で高品質なスイス時計を提供してきた。
2016年、ティソの5代目であるリュック・エドゥアール・ティソ・ダゲットが、“ミルス”の経営権を取得して以降は、ティソを中心にした新体制の基で、可能な限りスイス国内での製造を目指し、現段階では80%以上をスイスメイドで製作することが可能な体制を築いている。

■SS(39mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.ETA 2892A2)。39万6000円
Milus(ミルス)
スノースター SUPREME 904 スカイシルバー
本作は、第二次世界大戦中にアメリカ軍パイロットへ支給していたモデルの復刻となる。“スノースター”は誕生当時、極限環境における精度と耐久性に加えて、“交換価値”のある時計としての側面も備えていた。
パイロットは敵地に不時着したことを仮定して、地図や食料といったサバイバルに必要な物資のほか、捕えようとする者から命を守るための交渉品“ライフ・バーター・キット(命との交換品)”を装備する。
耐衝撃ケースに入れられた“ライフ・バーター・キット”には金銭だけでなく、世界共通の通貨としての価値があったスイス製高級時計も含まれていた。“ミルス”が数ある時計メーカーの中から選ばれた理由は不明だが、大手時計メーカーの時計と違い、アメリカ海軍にとって、より入手しやすく、かつ価値の高い時計が選ばれたと考えられている。
【画像】全5機種、“ミルス”の復刻モデル“スノースター”のカラーバリエーションを見比べる

1940 年代に製造された、米海軍の装備品“ライフ・バーター・キット”
新作はかつての品質や価値を継承しつつ、ケースに耐久性の高い904Lステンレススチールを採用して、堅牢性をアップデートしている。
今回、このリリースされた5モデルの中から取り上げるのは、オリジナルモデルの色合いをイメージさせる“スカイシルバー”。“スノースター”コレクションは文字盤にサンレイ仕上げが施されており、腕の動きに合わせて輝きが変化する。本モデルはその光沢がより楽しめる、ピュアなカラーリングが特徴だ。
オリジナルモデルと同様に、赤のデイト表示を採用。6時位置にも赤色で“AUTOMATIC”の表記が配され、控えめながらデザインのアクセントとなっている。
カラーバリエーションは前出の“スカイシルバー”のほか、“アイスブルー”、“ボレアルグリーン”、“ナイトブラック”、“ダークマター”が揃う。
いずれのモデルもケースは小振りな39mm径で、日常使いしやすい10気圧防水仕様となっている。
ムーヴメントは、パール仕上げとスネイル仕上げのブリッジのほか、ブルースクリュー、“ミルス”のロゴを透かし彫りであしらったローターホイールを備えた、ETA社の自動巻き“Cal.2892A2(TOP)”を搭載。パワーリザーブは約42時間だ。
【画像】全5機種、米軍パイロットに支給していた“ミルス”の“スノースター”復刻モデルを別アングルで見る
【問い合わせ先】
ユーロパッション
TEL:03-5295-0411
文◎Watch LIFE NEWS編集部
【そのほかのニュースもチェック!】
■【近頃人気のブラックカラーモデル】米国海軍特殊部隊支援“ネイビーシールズ基金”コラボモデルに再注目
■夏におすすめ“ブラック×ターコイズブルー”など【程よい39mm、300m防水機能搭載ウオッチ】スイス時計“ラドー”
■夏に映える“ブラック×ゴールド”仕様【カシオ“G-SHOCK”新作】エネルギッシュに輝く、ゴールドのカラーリングに注目