Ei8ht(エイト)はスイス北西部、ラ・ショー・ド・フォンに拠点を置く日本未上陸独立系マイクロウオッチブランドだ。建築、デザイン、そして光と影のコントラストからインスピレーションを得てその時計を創り上げている。
ブランド名の“8”には無限、完全性、そして繁栄の象徴しており、連続ループが形づくる“8の字”は、時間の循環性と、卓越を追求し続ける姿勢を表している。
Ei8ht(エイト)の腕時計は、そうした哲学を体現するように、造形美と機能性を高次元で融合しており、全モデルが“8の倍数”で製造されている点も、こだわりを感じさせるポイントだ。
スイス時計産業の伝統に根ざしながらも、クラフツマンシップと革新性を融合し、現代的なデザインへと昇華させているのもエイト・ウォッチの特徴である。
すべての時計は、スイス国内で設計・製造・組み立てが行われており、耐久性の高い素材と先進的な工業技術を用い、持続可能な製品づくりに力を入れている。
今回、Ei8ht(エイト)より、コレクション第1弾となる“リサージェンス・ロウ・エディション”を紹したい。
Ei8ht (エイト)
リサージェンス・ロウ・エディション
第一印象から強烈な個性を放つのが、このモデルのミニマルで彫刻的なアンスラサイトダイアルだろう。この文字盤は高精度なレーザー彫刻とテクスチャリングが施されており、複雑なデザインやアートモチーフを、深さや角度、パターン、仕上げを変えながら立体的に描き出している。3Dレーザー彫刻技術が生み出す立体的な文字盤の造形は、Ei8ht(エイト)の現代性と革新性を強く印象付けている大きな特徴なのだ。
【画像】石畳のような“レーザー彫刻”文字盤、エイトのファーストモデルを別アングルで見る
細部にも注目してみると、文字盤全体が“8”の文字をベースとしたパターンで構成されており、それぞれが傾きやブラッシュ加工により、異なる角度で反射と陰影を生み出しているのがわかる。
時針と分針は、緑色の剣先が目を引くシザー型を採用。インデックスも文字盤に溶け込むように配され、統一感のある洗練された印象に仕上がっている。
ケースはステンレススチール製で、サイズは直径が42mmで厚さは11mm。風防はサファイアクリスタル製で、5気圧(50m)の防水性能を備えている。
滑らかな曲線とポリッシュ仕上げのリューズにはブランドの象徴でもある“8”を刻印。ポリッシュとサテンの異なる仕上げが施された八角形のベゼルも、数字の“8”に対する同ブランドのこだわりを感じさせるディテールだ。
ムーヴメントは、信頼できるパートナーであるChronode SA社の自動巻きキャリバー、Chronode C102を搭載。2025年7月現在、公式サイトで販売しているが、販売数量はわずか8本。グリーン×グレーのコットンアルカンターラ製ベルトが装備され、販売価格は 8888スイスフラン(日本円 約164万4000円)となっている。
今後も“建築やデザイン”をテーマにした個性的なモデルを最大8種、各モデル8本ずつ展開する予定となっているそうだ。“8”とその倍数にこだわり、トータル64本という極めて限られた数量展開だからこそ、次のモデルにも期待が高まる。
【画像】石畳のような文字盤に注目、“エイト”のファーストモデルを別アングルで見る
》Ei8ht (エイト)
公式サイト
https://www.ei8ht.watch
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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