スイス独立系時計ブランド“Milus(ミルス)”から、ダイバーズウオッチ“Archimèdes(アルキメデス)”がリリースされた。2021年、ジュネーブ時計グランプリのダイバーズ部門にノミネートされた“オレンジコーラル”を含む、全7モデルがラインナップしている。
“ミルス”は、1919年に創業された老舗時計ブランド。70年代に時計業界を襲ったクォーツショック時、“ミルス”はその流れに身を任せる方針を取り、72年に液晶ディスプレイを備えた世界初の電子時計を開発している。
2016年、ティソの5代目であるリュック・エドゥアール・ティソ・ダゲットによって、“ミルス”の経営権を取得されると、ティソを中心にした新体制の基で時計の製造を開始。伝統に回帰する形で、可能な限りスイス国内で製造を行っており、現段階では80%以上をスイスで製作することが可能な体制を築いている。

■SS(41mm径)。30気圧(300m)防水。自動巻き(cal.ETA 2892A2)。44万円
Milus(ミルス)
アルキメデス グラべルブラック
70年代に製作された“スーパーコンプレッサー”と、60年代に製作されたそのオリジナルモデルである“ミルス666”の後継機となる本作。現代的な解釈を加えつつ、デュアルクラウンやケースデザインなどが踏襲されている。

オリジナルモデル アルキメデス(1970年)
“スーパーコンプレッサー”は、水深が深くなるほどケースの水密性を増す圧縮方式を採用。気圧が上がるとケースバックがガスケットを圧迫し、強固な密閉状態となる。当時、革新的だったこの“コンプレッサー”システムを象徴するケースデザインをもつダイバーズウオッチは、現在でも愛好家から人気が高い。
“グラべルブラック”モデルは、グラデーションのかかったブラックの文字盤に、ロジウムメッキとスーパールミノバを塗布した視認性の高いブロードアロー針を含む三針のほか、おなじくスーパールミノバを塗布したインデックスを配置。
ドーム型のサファイアクリスタル風防が、よりヴィンテージな魅力を引き立てている。
【画像】全7種、ミルスの“アルキメデス”のバリエーションをすべて見比べる
本作のバリエーションは“グラべルブラック”のほか、限定50本の“オレンジコーラル”、“ワールドタイマー ブルーオデッセイ”、“アクアスチール”、“イエローストーン”、“ディープブルー”、“ワイルドグリーン”が揃う。
いずれのモデルも、ブラッシュ仕上げの41mm径ステンレススチールケースに、300m(30気圧)防水、9時位置にヘリウムエスケープバルブ、ねじ込み式リューズと、本格的なダイバーズウオッチの機能を備える。
リューズで操作を行う、文字盤外周の両方向回転インナーベゼルも“アルキメデス”の特徴だ。
ムーヴメントはETA社のトップグレード仕様で、約42時間のパワーリザーブを備えた自動巻き“Cal.2892-A2”を搭載している。
【画像】全7種、ミルスの“アルキメデス”のバリエーションを別アングルで見る
【問い合わせ先】
ユーロパッション
TEL:03-5295-0411
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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