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【激シブ・ヴィンテージ時計がなんと20万円台!】70年代のグランドセイコー。その最終形となったハイスペックモデル

国産初の毎時3万6000振動のハイビートを実現した自動巻き腕時計として1968年に登場したグランドセイコーの通称61GS。その上位モデルで1970年に登場した61GSスペシャルを紹介しよう。

何がスペシャルなのかというと、61GSに搭載されていた毎時3万6000振動の61系自動巻きをベースに大幅な改良が施された6155(デイト)/6156(デイデイト)を搭載。これは公的検定機関B.Oクロノメーター優秀級より厳しいセイコー独自のGS規格をさらに厳格にしたGS SPECIAL規格(平均日差±3秒)に準じて調整されたハイスペック機だからだ。そのため当時はV.F.A.と61GSとの間を埋める商品として位置付けられていた。

ちなみにV.F.A.とは1969年に登場したグランドセイコーのいわば頂点に君臨したモデル。当時のクロノメーター規格を遥かに超える月差±1分以内という当時最高峰の精度を誇ったモデルである。製造数が極めて少なくステンレススチール仕様でも200万円前後からと高額で販売されている。

さて、ここに取り上げた61GSスペシャルだが、一見すると18金ケースに見えるが違う。外装はキャップゴールドと呼ばれる、260μ(ミクロン)もの非常に厚い金の板をステンレススチールのケースに圧着させた特殊な加工が施されており、肉厚なケースが特徴的だ。

しかも、これだけのスペックを備えた歴史的なモデルであっても税抜20万円台。そのコストパフォーマンスの高さに驚きを感じる。これこそがヴィンテージのセイコーが海外ユーザーから評価されるゆえんなのだろう。

この61GSスペシャルだが、グランドセイコーの最終形のひとつだということをご存じだろうか。1960年に初めて登場し、さまざまな改良が加えられながら進化を続け多くのモデルを生み出してきたグランドセイコーだったが、この61GSスペシャルと同時期に登場した56GSを最後に、セイコーの主力はクォーツへ。その意味ではこれまで培った技術のひとつの完成形といえるのかもしれない。

そして、再びグランドセイコー名が復活するのは95GS が登場する1988年。ただ機械式ではなくクォーツムーヴメントだった。

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セイコー グランドセイコー 61GSスペシャル
Ref.6156-8020 。SS(35.5mm径)。自動巻き(Cal.6156)。1970年代。29万円(税込31万9000円)
協力◎JAPAN VINTAGE WATCH SHOP
https://lowbeat.jp/jvw-shop/year/1970/grand-seiko-61gs-special-ref6156-8020/

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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