
右側2点がグレーダイバー、左がブラックダイバーダ。スマホ写真のため微妙なグレーの色味については最後に掲載した写真を参照してほしい
今月発売したアウトラインのグレーダイバーとブラックダイバーは、前作のネイビーダイバー発売から約3年振りとなるアウトラインとしては久しぶりのダイバーズモデルだ。
そして、現在マルイやロフトで知られる“オンタイム”と“ムーヴ”の店頭では、その発売を記念したフェアを6月15日(日)までの期間開催。アウトラインの他の商品とともに新作をクローズアップしてくれているため、ぜひ実機を手に取ってご覧になっていただけたらうれしい(ショップリストは記事3ページに記載)。
さて、この新作グレー&ブラックダイバーについてはこれまで何度も取り上げてきているため、詳しくは公式サイトをご覧いただくとして、今回はその特徴のひとつとも言える搭載する自動巻きムーヴメントについて書きたいと思う。
日本製の自動巻きムーヴメントを自社で製造しているのはシチズンとセイコーだ。そして一部は外販用の汎用ムーヴメントとして、他の時計メーカーにも販売されている。つまり、アウトラインもそうだが10万円アンダーの比較的に手頃な機械式時計を作る場合ほとんどの時計メーカーは、シチズンであれば傘下のミヨタというムーヴメント製造会社の8000シリーズ系かその上位機種の9000シリーズ系。対してセイコーの場合はセイコーグループの子会社で香港にあるTMI(タイムモジュール社)から世界中に販売されているNH3シリーズ系の外販用ムーヴメントを使うことになる。
そして本題。セイコー製でスタンダードな3針自動巻きムーヴメントというとTMIのCal.NH35やNH36が使われることが一般的だ。しかし、このグレーダイバーにはそれではなく国産時計メーカーのオリエントを傘下にもつセイコーエプソン製のCal. YN55Aを採用しているのだ。
実のところセイコーエプソン製は2023年以降から外販用としての供給をやめてしまった。そのためある意味ではオリエントともいえるこのエプソン製は、前作のネイビーダイバーから採用していたこともあって特別に供給してもらったもので今回限り。つまりこのムーヴメントを搭載する最後のダイバーズモデルということになるというわけである。
ちなみに毎時2万1600振動、手巻き&ハック付きで40時間パワーリザーブ。性能的にはNH3シリーズにほぼ同じ。
・型番:グレーダイバー(左2点):Ref.YK20252-3GYDT(ドット)、Ref.YK20252-4GY(369)。ブラックダイバー(右2点):Ref.YK20252-1BKDT(ドット)、Ref.YK20252-2BK(369)
・素材:316Lステンレススチール(ブレス:304ステンレススチール)
・サイズ:ケース径40mm、ケース厚12.75mm(サファイアクリスタルのドーム形風防を含む15.75mm)
・防水性:10気圧防水(日常生活防水)
・駆動方式:自動巻き(セイコーエプソン製 Cal.YN55A/22石/毎時2万1600振動(日差-25秒+35秒)/最大巻き上げ時約40時間パワーリザーブ)
・希望小売価格:各7万400円(組み立て:日本)
・保証期間:1年間
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