Prevail Watches（プリヴェイル ウォッチ）は、アメリカ合衆国・南東端に位置するフロリダ州西海岸にある、タンパベイエリアに拠点を置く日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドである。
創設者のハッサン・マドラスは、元軍人であり、弁護士として活動するとともに、米空軍予備役として活動している。幼少期から時計愛好家であるマドラスは、最初に手にした時計の一つにカシオの電卓付き時計があったそうだ。
またエンジニアであった父親が日常的に着用していたゴールドのロレックス“デイデイト”の鮮明な記憶も持ち、後に譲り受けることとなり大切にしている。
中東・サウジアラビアでの駐在時、マドラスは初めてのラグジュアリータイムピースとしてロレックス サブマリーナーを購入した。
彼のコレクションには、チューダー FXDとヴィンテージのIWC Mark11も含まれており、これらはブランドの最初のモデルのデザインに特に大きく寄与している。
【画像】元軍人が開発、“Prevail Watches（プリヴェイル ウォッチ）”を別アングルで見る
マドラスは、市場でミリタリーウォッチとして提供されているプロダクトと、実際の現場で使用されている時計との間に乖離があることを是正したい、という想いから、プリヴェイルを立ち上げた。
ブランドのデビュー作、Onward Future Field Watch（オンワード・フューチャー・フィールドウォッチ）は、マイクロブランド業界で数多くの時計を手掛けたことで知られる時計デザイナー、マット・スミス・ジョンソンと協力してデザインされた。
創業者のマドラスとデザイナーのジョンソンは、“あるべき姿のミリタリーウォッチ”を再定義するという課題に挑んでおり、プリヴェイル ウォッチは、着用者の日常活動にシームレスに溶け込むよう設計・エンジニアリングされている。
また、プリヴェイル ウォッチは、時計の利益の10パーセントを退役軍人の健康を保護するための慈善団体、Heart and Armor Foundation（ハート・アンド・アーマー財団）に寄付しているのも特徴となっている。
Prevail Watches（プリヴェイル ウォッチ）
オンワード フューチャー フィールドウォッチ“エクスプローラー”コンパスグリーン
オンワード フューチャー フィールドウォッチ“エクスプローラー”コンパスグリーンは、クラシックなミリタリーフィールドウオッチに対するブランドからの現代的な解釈となるモデルである。ワイドな形状で全面ブラッシュ仕上げのマットなステンレススチールケースは、力強い存在感を与えると同時に、安定性を提供している。
ケースサイズは42mmだが、独特なケース形状によって39mmサイズの時計にも比肩するような装着感があるそうで、ダウンターンしたラグは、万人の手首にフィットするように装着テストが実施されている。風防の保護を強化するエッジが立ち上がったベゼルも特徴的だ。
文字盤はクリーンでモダンで美意識があるデザインとなっており、12時、3時、6時、9時位置にアラビア数字インデックス、それ以外はドットインデックスの配置となっている。
これらのインデックスは、時計の特大サイズの針と相まって、最も暗い状況下でも高い視認性を発揮し、過去のヴィンテージダイバーズウォッチの一部を想起させている。
ケースはサイズが42mm、厚さ11mmで、ネジ込み式リューズとサファイアクリスタル風防を装備し、200m防水を備える。
ムーヴメントはロンダ製のクォーツキャリバー、513が搭載され、20mmのシングルパスナイロンストラップが付属。3種類のバリエーションが用意されているが2025年10月末現在は、コンパスグリーンのみ購入可能。販売価格は 297米ドル（日本円で約4万5000円）だ。
【画像】日本未上陸のミリタリーウオッチ、“Prevail Watches（プリヴェイル ウォッチ）”を別アングルで見る
》Prevail Watches（プリヴェイル ウォッチ）
公式サイト
https://prevailwatches.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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