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【ガンバレ日本!】 いよいよ始まった冬季オリンピック。かつて“オメガ”が発売したちょっと気になる公式腕時計|菊地吉正の時計考_032

去る2月6日から第25回オリンピック冬季競技大会(2026ミラノ・コルティナ)が幕を開けた。さてどんなドラマがこれから生まれるのか、ワクワクしながらまずは日本選手の活躍に期待したい。

オリンピックといえば、開催年ごとにそれを記念した公式腕時計が販売される。今回もオフィシャルタイムキーパー(公式計時)として競技の計測と記録を務めるオメガによってミラノ・コルティナモデルが現在販売中だ。

これについては多くのメディアで取り上げられているため、その説明は割愛させていただき(下の写真リンクに掲載)、ここでは筆者が刊行するパワーウオッチの2009年9月号に掲載された公式モデル2010年バンクーバーオリンピック コレクションを紹介する。

【画像】ミラノ・コルティナ2026公式時計はこちら

カナダ国旗を模した美しい配色が魅力

このモデルのベースになっているのは、300メートル防水を備えたオメガを代表する当時のダイバーズウオッチ、シーマスターのプロダイバーズ300。冬を思わせるような真っ白な文字盤に鮮やかな赤いベゼルという珍しいデザインを採用。既存モデルにはない配色がとても新鮮にさえ感じられた。

もちろんこれはカナダ国旗をイメージしたもので、開催年に合わせて世界2010本が限定で販売され、カラーリングもさることながら秒針のカウンターバランスに設けられた5色の五輪マークも実にユニークで目をひく。

発売当時に初めて実機を見た時には正直なところ子どもっぽく感じられたのだが、記憶が正しければ06年(トリノ)、08年(北京)、そして10年のこのモデルと3大会採用された五輪マークも、これ以降からは採用されなくなってしまった。そのためいまとなっては逆にオリンピック限定「らしさが」あって魅力的にさえ思えてくる。なお当時の国内定価は税込40万7000円。対して現在の中古実勢価格は50万円前後といったところだろうか。

さて、ついでにどんな時計メーカーがこれまでオフィシャルタイムキーパーを務めたのか、冬季オリンピックだけだが10大会遡って調べてみたところ以下のとおりである。

【冬季オリンピックの歴代オフィシャルタイムキーパー】
第16回(1990・アルベールビル)・・・・オメガ
第17回(1994・リレハンメル)・・・・・セイコー
第18回(1998・長野)・・・・・・・・・セイコー
第19回(2002・ソルトレーク)・・・・・セイコー
第20回(2006・トリノ)・・・・・・・・オメガ
第21回(2010・バンクーバー)・・・・・オメガ
第22回(2014・ソチ)・・・・・・・・・オメガ
第23回(2018・平昌)・・・・・・・・・オメガ
第24回(2022・北京)・・・・・・・・・オメガ
第25回(2026・ミラノ・コルティナ)・・オメガ

圧倒的に多いのはオメガ。オメガとロンジンが共同で設立した競技計時の専門会社「スイスタイミング」が務めた大会を含めると今回で31回目となる。そんなオメガはすでに2032年まで公式計時を担当することが決まっている。

なお日本を代表するセイコーはというと、1964年の東京大会(夏季)、72年札幌(冬季)に続いて、92年バルセロナ(夏季)以降は上に掲載した3大会の冬季オリンピックを担当した。

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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