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初めてのアンティーク時計【技術者がすすめる】最初に選ぶべき1本

アンティークウオッチを初めて購入する場合、何を基準に選べば良いのかわからないことも多いだろう。
ここでは、アンティーク専門店の修理技術者に取材を敢行し、技術者目線で挙げてもらった“アンティークウオッチを購入する際に気をつけるべきポイント”をまとめているため、ぜひ購入の際に参考としてほしい。


 

「最初はベーシックな3針モデルから始めたい」

初心者が最初に選ぶべきアンティークウオッチとしては、ムーヴメントの構造がシンプルで、耐久性が高いものが無難だろう。最初から複雑な機構の時計を選んでしまうと、メンテナンスの費用もかかり、維持が大変になってしまう。

またシンプルな時計は飽きが来ず、長く付き合えるのが魅力だ。時計自体がアクのないデザインであることが多いため、デイリーユースにも最適である。となると、ターゲットはラウンドケースの3針モデルということになる。特に1960年代くらいの高年式個体であれば、裏ブタもスクリューバックになっており、防汗程度の防水性も期待できる。  そういう視点でどんなムーヴメントを積んだ時計がおすすめかを、名店ケアーズのメンテナンス工房の時計師に尋ねると、「まずオメガの550系キャリバーですね。あとはロレックスの1500系。この二つは非常にタフであるし、信頼性が高くてまず間違いがないムーヴメントと言えるでしょう。どちらも自動巻きなので使いやすいですし、いまでもアンティーク市場にはよく出回っているので、パーツの調達も難しくありません」という回答を得た。

今回、技術者がおすすめのモデルとして挙げてくれたのが、オメガ、シーマスターの高年式モデルだ。信頼性が高いということもあるが、加えて現在も市場在庫が多いことから、パーツが比較的入手しやすいこともその理由だ。

オメガの550系はシーマスターなどに搭載されていたムーヴメントで、カレンダーが付いている560系などのバリエーションも存在する。発表されたのは58年で、この時期はオメガの技術的な最盛期に当たっており、このムーヴメントもオメガ自動巻きの完成形といわれるほど優れた機械だ。大振りなスムーステンプやスワンネック緩急針などを備え、追い込んで調整していけば、いまでも素晴らしい精度を叩き出す。市場でも20万円台から素晴らしい状態の個体が見つけられるだろう。

シーマスターに共通するのが、スクリューバック式の防水仕様という点。そのため、比較的コンディションが良く、しっかりと整備された個体であれば、いまも日常生活レベルの防水を期待できる。またオメガの自動巻きでは550系以降、チラネジを廃してテンワを拡大したスムーステンプが採用された。これにより携帯精度が向上しているため、姿勢差誤差や外乱の影響を受けにくくなっている

 

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文◎LowBEAT編集部

 

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