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【暑すぎる夏こそこんな“グレー”はいかが】ロレックスの褪色ベゼルを表現した復古調の機械式ダイバーズウオッチ最新作!|OUTLINEニュース no.215

どれだけの時間を潜っているのか、その経過時間を測定することは潜水するダイバーにとってはボンベの空気残量を把握するうえでもとても重要だ。そのためダイバーズウオッチにはそれを計測するための回転ベゼルは必ず装備されていなければならない。それほど本来は重要な機能である。

ただダイブコンピュータが一般的な現代においては、ダイバーズウオッチ自体が実際のダイビングで使われることはまずない。そのため回転ベゼルはいまではダイバーズウオッチの象徴的なアイコンとしてデザイン的な意味合いのほうが大きい。

そして近年はビビッドな色をあえて使うなど個性を出すための大切なデザイン要素として活用されることが多い。去る5月に発売したアウトラインの新作“グレーダイバー”もそんな回転ベゼルの色にこだわったモデルである。

名前が示すように採用したのはハッキリとした色ではなく何と中間色のグレー。回転ベゼルにグレーが使われることはほとんどないため、ある意味ではかなり珍しいかもしれない。実はこのグレー、もともとはブラックだったものが経年変化によってグレーに退色したかのようなヴィンテージっぽい雰囲気を再現しているのだ。

実際にかつてのダイバーズウオッチは個体によってベゼルが褪色することがあって、そういったベゼルのことを本来の色が「フェード(fade)」(色が薄くなる、あせるの意)したという意味から時計愛好家の間では「フェードベゼル」と呼ばれて珍重されている。

さて、このグレーダイバーだが、実はロフトやマルイで知られる時計のセレクトショップ“オンタイム”と“ムーヴ”限定カラーなのである。

Ref.YK20252-3GYDT(ドット)、Ref.YK20252-4GY(369)

このグレーだが、しっとりした色合いで落ち着いた印象のため、作った自分が言うのも何だがけっこうカッコいい。加えてモノトーンな雰囲気はどんなファッションにも合わせやすく使い勝手がいいのも魅力だ。この週末にもし時間があったら、ぜひ店頭で実際の色味と雰囲気をチェックしてほしい。

なお、一般的なブラックベゼルも初めて今回からラインナップに加わっている。こちらはオンタイム・ムーヴのほかにチックタックでも販売中だ。

【画像】グレー&ブラックダイバーの写真をもっと見る(18枚)

[オンタイム・ムーヴ公式WEBサイト]
https://www.ontime-move.watch/brand/29607/

[商品の詳細はアウトライン公式WEBサイト
https://outlinewatches.tokyo/collection/gybk-diver

【グレーダイバー|商品データ】
・素材:316Lステンレススチール(ブレス:304ステンレススチール)
・サイズ:ケース径40mm、ケース厚12.75mm(サファイアクリスタルのドーム形風防を含む15.75mm)
・防水性:10気圧防水
・駆動方式:自動巻き(セイコーエプソン製 Cal.YN55A)
・価格:各7万400円(組み立て:日本)

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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