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「グランドセイコーに負けない圧倒的クオリティ!」予算10万円台から狙う“初代キングセイコー”とハイビート機“45KS”|性別の垣根を超える腕時計 No.066

国内外での注目度が急上昇中のヴィンテージ・セイコーから、先々週の記事ではグランドセイコーをテーマに狙い目と実勢相場を紹介した。今回は、グランドセイコーと比肩する性能を誇りながらも、より手頃な予算で狙える名シリーズ“キングセイコー”を取り上げる。

【実機写真8枚】初代キングセイコーと3代目ハイビート機“45KS”


ヴィンテージセイコーを語るうえで外せない主要ブランドのひとつ“キングセイコー”。初代モデルは亀戸の第二精工舎から1961年に登場し、前年発表のグランドセイコーと差別化するためか販売価格は大きく抑えられていた。初代は唯一ブランドロゴが12時位置にプリントされているが、そのほかのディテールは製造された3年の間にたびたび仕様が変更されたため、同じ第1世代のモデルでも相場の差が幅広いのが特徴だ。

1961年から3年間ほど製造されたキングセイコーの1stモデル。徐々に数は減ってきているが探せばまだまだ見つかりやすく、グランドセイコーに匹敵するスペックながら10万円台からという値頃な相場感も魅力だ

ハック機能を追加し、実用性を向上させた第2世代“44KSK”を経て60年代後半になると、時代のニーズを受けてキングセイコーからもハイビートモデルが登場。これが隆盛を極めた第3世代に該当する。

この世代の傑作のひとつとして名高いのが、手巻きの最終形にあたる45系搭載モデルだ。毎時3万6000振動のハイビートで高精度を誇り、いまでも比較的流通量が多い。45系の最上位キャリバーはグランドセイコーの超高精度シリーズ“VFA”にも搭載されるなど、シリーズの垣根を越えて幅広く活躍した。

1968年誕生の手巻きキングセイコー最終モデル(45KS)で、数多くのバリエーションが展開された。文字盤6時位置にハイビート機であることを示す表記が入っている


全体的な相場については、2020年以前は10万円以下でも選択肢があり、高い完成度に対してかなりの割安感が魅力であったが、近年は20万円前後まで上昇している(高騰激しいアンティーク市場においては、それでもまだ値頃と言える)。

この要因として、海外諸国でグランドセイコー人気が高まったことによる波及効果や、22年に約半世紀ぶりにブランドが本格復活したことで世界的な注目が集まったことなどが挙げられるだろう。かつては市場に豊富すぎるほどの個体があふれていたが、近年は少しずつ数を減らしており、最初期のファーストモデルなどは相場が上昇し始めている。

ヴィンテージセイコー人気も相まって今後はさらなる高騰が予想されるため、狙っているのであれば早めの行動を心がけたい。

著者profile◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て編集者に。時計、メイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えたジェンダーレスなスタイルを体現し、その魅力を伝えるべく奮闘中。Yahoo!ニュース連載「性別の垣根を超える腕時計」(毎週日曜)。インタビュー取材記事『Time Files』(不定期日曜)。

【「性別の垣根を超える腕時計」過去記事】

■「えっ、これが初代?スタイリッシュすぎない!?」【ホイヤーの傑作“カレラ”】高騰が続く伝説的クロノグラフのいま|性別の垣根を超える腕時計 No.065

■「注目度急上昇のいま、一体いくら?」【ヴィンテージ・グランドセイコー】高騰する初代と、狙い目第2世代の実勢相場|性別の垣根を超える腕時計 No.064

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