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【数万円で買える国産ヴィンテージ時計⑥】60年代のレトロポップなデザインは逆に新鮮。まさにファッションだね!

数万円で買える国産ヴィンテージ時計の6回目は個性的なデザインで時代を感じさせるセイコーの1969年製ファッションウオッチを取り上げる。

この個体が製造された69年といえば、スイスの時計業界に歴史的な影響を与えたクォーツウオッチ“クォーツアストロン”がセイコーから発表された年であり、以前の記事でも取り上げたように世界に先駆けて自動巻き式のクロノグラフ“5スポーツ スピードタイマー”を発売したのも同年である。つまり日本の技術力を世界、とりわけスイスの時計産業に知らしめたそんな歴史的な年だった。

これによってセイコーが50年代から「スイスに追い付き、追い越す」を掲げて技術開発まっしぐらに突き進んでいた時代も一服したのか、60年代後半から70年代にかけてはクォーツ路線に舵を切ると同時にデザイン的にも個性的なものが多く登場している。第二精工舎が同年に製造したこの個体もそんなひとつである。自由でポップなスタイルとなった60年代のファッショントレンドを意識させる、なかなか大胆なデザインが目を引く。

クッション形の独特なケースにブルーダイアルに配されたクセのあるアラビア数字といい、シンプルながらもファッション性を意識した個性際立つレトロポップなデザインは、50年以上も経ったいまとなっては逆に新鮮にさえ感じるからおもしろい。

ムーヴメントはコンパクトなレディース向け手巻き式のCal.2140を採用。ただケースは37.5×40mmとほどよく存在感もあって、ファッション好きの方なら男性でも十分楽しめるはずだ。ちょっとカジュアルダウンしたファッションに合わせるなど思いのほか視線を集めるに違いない。

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時計:セイコー ファッションウオッチ
Ref.2140-7000。SS(37.5×40mmサイズ)。1969年製。手巻き(Cal.2140)。9万9000円
協力◎JAPAN VINTAGE WATCH SHOP
https://lowbeat.jp/jvw-shop/category/japan-/lb-260011/

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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